うつ病の事例、Aさんの場合

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うつ病の事例

うつ病と一言で言っても、発症条件や症状は人によってさまざまです。

症状への対応方法や飲む薬も違ってきます。けれど、身近にうつ病の人がいないとなかなかどんな病気かイメージがわきませんよね。

今回は具体的な事例を紹介して、うつ病についてより理解を深めることにしましょう。

目次

仕事をきっちりとこなす真面目なAさん

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Aさんはまじめで仕事はきっちりとこなすタイプです。

仕事で上司とうまくいかないことがあり、やがて、うつ病を発症しました。Aさんがうつ病を発症したときの条件は以下の通りです。

  • 上司とコミュニケーションがうまくいっていない
  • 風邪をひいたが仕事は休めない
    • 症状は悪化し、声がでない、高熱、ふらつきなどがあった
  • 上司から毎日、パワハラととれる行為を受ける
  • 以上の状況が1か月続いた
鬱で寝込む

精神的・肉体的な負荷が一定期間続くことのリスク

多くの場合は、原因となる出来事や環境があり、それによる精神的・肉体的な負荷が一定期間続くことにより精神病を発症します。

とくに、コミュニケーションの不一致や休みなく労働するなどといった環境では発症のリスクは高いです。

Aさんはうつ病を発症した後、症状が悪化しています。次のような症状がありました。

  • 食欲不振
  • 幻聴、幻覚
  • 自傷行為をする
  • 希死念慮がある
  • 短期的な記憶障害
  • 好きなものへの興味がなくなる
  • 5分程度の歩行で疲れる、息がきれる
  • 聴覚過敏、耳栓をしていないと外に出られない
  • 電車に一人で乗れない、一人で外出ができない
  • 起き上がる、トイレに行くといった行為も困難なほどの疲労感を常に感じる
ストレスで症状が悪化

回復までの期間(Aさんの場合)

Aさんの場合、とくに疲労感や聴覚過敏といった症状がひどく、辛かったそうです。

症状がひどい日は一日中布団の上から起き上がることも難しく、寝て過ごす日々になりました。

ではAさんはどうやって回復へとむかったのでしょうか。

カウンセリング
期間症状
約半年~1年病院に通い、お薬を飲みながら、日中は寝る日々が続きます。
約1年だんだんと起きていられる時間が増えると部屋の中での活動を行うようになります。
ここでは自分の興味のあることを行います。
家事など、やりたくないが必要なことはやってはいけません。
約1年部屋での活動ができるようになると、外へ出たくなります。
近所の散歩から始まり、電車やバスに乗るなど少しずつ活動範囲を広げます。
約1年〜3年やがて働きたくなります。ポイントは働きたくなるまでは働かないことです。症状が回復に向かえば自然と就労意欲はでてきます。いきなりフルタイムの仕事は難しいため、就労支援などを利用します。

※これはあくまでAさんの場合です。回復へ向かう過程は人によって違いますので、身近にうつ病の人がいてもこの通りではない可能性が高いです。参考程度に考えてください。

まとめ

どんな人にも共通することは、まずはうつ病にならないようにすることです。どんな病気もそうですが、発症してしまうと様々な症状に見舞われます。

うつ病は予防をしっかり行うことで防ぐことができます。日常的にセルフチェックを行い予防に努めましょう。

チェック

次回の記事もお楽しみに。

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