わかっているようでわかってなかった感情をキャラ付けする事で整理してくれます。
発達障害をもった息子が小学校に入ってから、毎年少しずつ成長は見られるものの高ぶる感情の整理が難しく、こころや気持ちの概念の理解が進んでいないのでは無いかと思い、この本を手に取りました。
人のこころの中にある様々な感情をキャラにすることによって、視覚優位の息子にも心の中を整理しやすくなったのではないか?と感じています。「あ、オコルジョが出てからウラミンゴにかわったな?」と会話の中にも取り込みやすく、感情の共通認識を持てたことは、お互いの理解を深める上で役立っています。
ライトサイドとダークサイドという言葉を使い、ひとつの感情の中にも良い面と悪い面があると説明されている点はとても優れていると思います。例えば、怒りの感情は負のイメージとして抑え込みがちですが、決して悪者ではなくて使い方によっては大切な感情であると、見落としがちな視点に気づかせてくれてまさに目から鱗です。
作品紹介
こころと上手につき合う ちからが身につく本!
社会で生きていくうえで必要な「生きる力」=「非認知能力」を育むために、知っておきたい「感情」のこと。日本初! お子さんにわかりやすいよう、幼児期~学齢期のおもな28の感情を、すべて楽しいキャラクターにしました。
タヌシ~ノ(たのしい)/オコルジョ(いかり)/カナシイラ(かなしい)/ハジライオン(はずかしい)/オドロキャット(おどろき)/ウラミンゴ(うらみ)……
ユーモアあふれるキャラクターと、大人が読んでも発見(と反省)がいっぱいの説明文!
読めば自分の「感情」と友だちになれて、彼らとの上手なつき合い方がわかります。
<この本を読んで身につくちから>
- 「ふあん」「いかり」「さびしい」などのネガティブ感情とうまくつき合えるようになる
- 人にきもちを伝えられるようになる
- 自分のきげんを自分でとれるようになる
- 相手のきもちを思いやれるようになる