はじめまして。
はじめまして、自閉症スペクトラム障害の傾向があるとらおです。
同じく、自閉症スペクトラム障害の診断をされたくまねこだよ。


とらおちゃん、自閉症スペクトラム障害を知らない人から「どんな障害なの?」って聞かれると、ぼくいつも困っちゃうんだよね。
ひと言で説明できなくてさ。
うーん、そうだね。
私は、よく「自閉症の現象学」という本を参考にして障害と向き合っているよ。この本を読むことで、自分の障害に対しての向き合い方が少し楽になったよ。
げんしょうがく?なんか気難しそうな本だね。哲学の話?苦手意識がでちゃうなぁ。どんな本なの?
障害への知識について、参考にしている書籍


著者は村上靖彦先生だよ。大学の教授をやっている方だよ。
この本は、「はじめに」の章にあるように、村上先生が専門家の先生に指導されながら、実際に当事者や周囲の支援者たちのもとでフィールドワークを行って得たことや当事者の方の手記等を元にしているみたいだよ。
だから、私達のような自閉症スペクトラム障害の傾向があるいろんな患者さんたちの事が、この本に様々な事例として載っているよ。
へ~、そうなんだ。
じゃあ、僕がずっと悩んでいる、「他の人と何かが違う」違和感を持っている当事者さんの事例とか、載ってたりするのかなぁ?
いや、他の同じような障害を持つ当事者さんの見える世界でも、実は僕とは全然ちがかったりして!
本来この本は現象学を通して自閉症の私達がどのように世界を体感しているのかを分析している本なんだ。
自閉症スペクトラム障害のこと
さて、参考書籍の概要はここまでだよ。
ここからは、「自閉症スペクトラム障害」を知らない人に、一般的に言われている障害特性の例を簡単に紹介するよ。
例えば…


これらの具体例は、自閉症スペクトラム障害の人の幼少期に見られる特徴の一例だよ。
うーん。正直、当てはまるものと、当てはまらないものがある…。
正直私も、当てはまるものと、当てはまらないもの、過去は当てはまったけど今はそうでないというものといろいろあるね。
ほほう、過去に当てはまったけど、今はそうでない…。
成長したということ?でもそれって、「自閉症でない人」もそうじゃないの?
それについては、そもそも「自閉症の人」「そうでない人」の境界はないと私は考えていて、それは他の障害や性別とかにも言えることかもしれないと思うの。
なるほど…。ちなみに著者の先生はどうお考えなんだろう?
自閉症スペクトラム障害を例えるなら…。
…というのは自閉症「スペクトラム」とはいっても一直線上に重い状態から軽い状態を並べられるわけではなく、いくつかの事象群それぞれについて人によって程度が違うのであり、状態像の多様さの一因はこの多次元のスペクトラムにあるからである。
へぇ~。確かにスペクトラムってグラデーションのイメージだったね。
要は、ただ症状の重さの順にグラデーションになっているのではなくて、それらのグラデーションの種類が多様にあって、それらが複雑に組み合わさっている…つまりこれがこの障害をひと言で表現するのに難しい要因となっているんだね。
そうそう。私の解釈で図に表すと大体こんな感じ。
もっと複雑かもしれないけど、色立体に近いイメージだよ。


この私なりの解釈によって、私自身は、昔より障害に対して、考え方が楽になったなあ、と思ってるよ
というと?
以前の私は、いわゆるグレーゾーンの位置にいて周りに私の苦しみをわかってもらえない、みたいな独りよがりで視野の狭い考え方だったんだよね。
だからこそ、「できる/できない」「ある/ない」って線引きを自分で引こうとしてしまっていた。
まさに白黒思考だ…。
自分で自分の色が何色か=自分自身の特性もわからなくなっていたんだね。
だけど、この先生の考え方を知って、自分の色って1色じゃない=特性は一言で言えるものではない、そしてそれらが私の色=オリジナリティであるんだって思えたんだ。
今のとらおちゃんみたいに、「Aの分野では、不得意だけど、Bの分野では秀でてる、じゃあCの部分はどうなんだろう」って多角的な目線で考えると、「欠点」や「優れている部分」って、単なる違いなだけなのかも。
そうなのよ。だから、色立体みたいに様々なグラデーションが組み合わさっている、という事は、気が付かないだけで障害の有無関係なくみんな様々な色たち=特性をきっと持っていると思うよ。
健常者と言われる人は、生活で支障がない=障害を感じない程度だから通院しないだけで、実は障害までとはいかなくても特性を持ってる人なんてなんてたくさんいるんじゃないかな。
なるほど~、だから「自閉症の人」「そうでない人」の境界はないと、とらおちゃんは捉えられるようになったんだね~、自分の色がどんな色かわかったら、なんだか前向きに生きていけそう!
障害について楽になる考え方、また何かヒントがあったら、みんなにシェアするね!
それではまたね~
またね~


参考文献
