クスノキの女神

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東野圭吾先生の傑作

皆さんは東野圭吾先生という作家にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
”容疑者xの献身”に代表されるような精緻なミステリー、”手紙”に代表されるような人間ドラマ、今回ご紹介する”クスノキの女神”はどちらかと言われれば人間ドラマに分類される作品ですが、東野圭吾先生のミステリ作家としての組み立ての上手さも遺憾なく発揮されています。

前作もありますが、今作からでも楽しめます

まず前提として本作は同作者の”クスノキの番人”と世界観と一部登場人物が共通ですが、事前に”クスノキの番人”を読んでいる必要はありません。
読んでいればさらに楽しめますが、設定面や登場人物の前提は丁寧に説明していただけますし、軽い気持ちで本作から読んでも十分楽しめると思います。

魅力的なキャラクターと紡がれる物語

そして、本作の最大の魅力は良い意味で砕けた作風であり、キャラクター小説としての良さにあります。砕けているとは言いましたがそれはふざけているという事ではなく
今作の登場人物たちの多くはつらい境遇や過去、未来への不安に向き合っています。しかしそれだけではない、彼らは今を生きている人間であり、彼らなりに日々を生きたり、将来のために何かをしたり、趣味で個人の趣味趣向を発散したり、そこには等身大の人間の生きるという事が詰まっています。そしてタイトルにもなっているキーアイテムたる不思議なクスノキの力もあって、ストーリーは魅力的なものになっていきます。
 クスノキの番人たる男が出会う人々の物語、ぜひ楽しんで読んでいただきたいです。

不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々が織りなす物語。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。
一方、認知症カフェで玲斗が出会った記憶障害のある少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じる。
玲斗が二人を出会わせたところ瞬く間に意気投合し、思いがけないプランが立ち上がる。

参考文献

クスノキの女神

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